苗を植えて1~2ヶ月は、ポットで大切に苗を育てています。
5月ごろまでは霜の下りることもあるので、ちゃんとした管理が必要です。
「苗半作」と言われるように、「苗つくり」が美味しいトマトつくりには重要です。
種まきをして接木をして育てた苗を、一鉢づつポットに植えかえていきます。
苗の水やり。
水やりの加減で、苗の性質・育ち方が影響されてしまいます。
毎朝、一日分に必要な水量を考え与えています。
その日の天気や、苗の育ち具合により、一鉢づつ水の量を考えています。
トマトの苗の育成状態の違いです。
左側の苗は、いわゆる「いじけた」状態になってしまい育ちが止まってしまっています。
右側の苗は「すくすくと育つ」状態で、健康なトマトになります。
このように、苗の育てることは、大変に手間がかかることです。美味しいトマトを育てるために、手間をかけています。
一鉢づつポットで育てた苗は、「畑」に植え替えます。
畑に植えられた苗は、どんどん伸びてトマトを育ててくれます。
トマトの成長段階でも、管理に手間ヒマをかけています。
「花がら摘み」は、花がらが残ると、そこにカビが発生することもあるため、手間がかかる作業ですが、手をぬかずに行っています。
消毒の量も減らすことができます。
いよいよ収穫です。
出荷先の要望や、出荷時期による最適な時期に、一つ一つ手作業で丁寧に収穫していきます。
一つ一つ丁寧に、梱包して、食べごろに届くように出荷作業をしています。
当農園は、標高640mの高冷地にあります。
真夏でも朝方は涼しい環境です。
トマト作りには、朝昼の寒暖差の大きい気候が良いと言われています。
トマトも人間と同じで、夜間に涼しくなることで、昼間にためたエネルギーの多くを糖分などの旨みや栄養に変えることができます。
石川農園では、種からトマトを育てています。それは、トマトを種から管理することで成育が見やすく予測しやすい。
責任を持ってトマトを育てることができるからです。
「もみがら」を燻炭(くんたん)にして、それを土に混ぜて、微生物の住みやすい土作りをします。
また、もみがらを入れることで、土が”ふっかふか”になるので、トマトの根っこも育ちやすい土となります。
「自家製もみがら堆肥」を作っています。
「もみがら」と「萱」に「鶏糞」「米ぬか」「発酵菌」を混ぜて、水分調整を行い発酵させます。
それを1年間寝かせた、当農園オリジナルの堆肥を作ります。
この堆肥を土に混ぜることで、「ふかふか」の土つくりができます。
トマト作りには、水も重要です。
当農園の真ん中に、「矢作川」の源流が、すぐ裏の山から流れてきます。
そんな清流を使うことができるという大変恵まれた環境にあります。